競馬を楽しんでいると、一度は頭をよぎるのが 「全通り買いしたら、絶対に当たるのでは?」 という考えではないでしょうか。
確かに、すべての組み合わせを購入すれば 理論上は必ず的中することになります。
しかし、実際に全通り買いをしようとすると 「いくらかかるのか」 「本当に儲かるのか」 といった疑問が次々と浮かんでくるかもしれません。
馬券にはさまざまな種類があり、 単勝のようなシンプルなものから 三連単のように膨大な組み合わせになるものまで、 その購入金額は大きく異なってきます。
さらに、近年注目を集めているWIN5まで含めると、 全通り買いに必要な金額は 想像をはるかに超えるものになる可能性があります。
この記事では、競馬の全通り買いについて 馬券の種類ごとにいくらかかるのか、 そして実際に儲かる可能性はあるのかを 幅広く調査してまとめました。
競馬初心者の方はもちろん、 ある程度慣れてきた方にとっても 参考になる内容かと思いますので、 ぜひ最後までお付き合いください。
競馬の全通り買いはいくら?馬券の種類別に必要な金額を徹底解説
まずは、競馬の全通り買いが いくらになるのかという基本的な部分から 確認していきましょう。
馬券にはさまざまな種類があり、 それぞれ組み合わせの数が異なります。
ここでは中央競馬のフルゲートである 18頭立てを基準に、 各馬券の全通り買いに必要な金額を 詳しく見ていきます。
単勝・複勝の全通り買いに必要な金額
単勝は、1着になる馬を当てるという 最もシンプルな馬券です。
18頭立てのレースで単勝を全通り買いすると 購入点数はわずか18点となります。
1点100円で購入した場合、 必要な金額はたったの1,800円です。
「これなら簡単に買えそう」 と思われるかもしれませんが、 問題はここからです。
1,800円を投資して利益を出すためには、 単勝配当が1,800円を超える必要があります。
つまり、単勝オッズが18倍以上の馬が 1着にならなければ プラス収支にはならないということです。
実際のレースでは、 1番人気の馬が1着になるケースが多く、 単勝オッズが18倍を超える馬が 勝利する確率はそれほど高くないと考えられます。
ある日の中央競馬3場開催では 全36レースが行われたものの、 単勝配当が1,800円を超えたのは わずか2レースだけだったというデータもあります。
これでは、1日を通して見ても 大幅なマイナスになる可能性が高そうです。
一方、複勝は3着以内に入る馬を当てる馬券で、 こちらも全通り買いは18点、1,800円です。
ただし、複勝はそもそもオッズが低い傾向にあり、 全通り買いをしてもプラスになる可能性は かなり低いと言わざるを得ません。
たとえば人気馬の複勝オッズが 1.0倍になることもあり、 そのようなレースでは 全通り買いのメリットはほとんどないでしょう。
複勝は的中させやすい馬券ではありますが、 全通り買いとの相性は 良くないと考えてよさそうです。
馬連・ワイドの全通り買いに必要な金額
馬連は、1着と2着になる馬の組み合わせを 着順に関係なく当てる馬券です。
18頭立てで馬連を全通り買いすると 153点になります。
計算式は「18×17÷2=153」で、 1点100円なら15,300円が必要です。
馬連の配当は数千円から数万円、 時には10万円を超えることもあるため、 レースによってはプラス収支になる 可能性も十分にあるかもしれません。
実際に、馬連の配当が30,000円や40,000円に なっているケースは珍しくありません。
荒れたレースでは さらに高額な配当がつくこともあるため、 馬連の全通り買いは レースの選び方次第では 利益が出る可能性がある馬券と 言えるのではないでしょうか。
1日12レースすべてで馬連の全通り買いをしても、 必要な金額は最大で 15,300円×12=183,600円程度です。
その中で1レースでも大きく荒れれば、 1日トータルでプラスになる 可能性も考えられます。
ワイドは、3着以内に入る2頭の組み合わせを 当てる馬券です。
ワイドの全通り買いも馬連と同じく153点で、 15,300円が必要になります。
ただし、ワイドは的中が最大3通りになるため、 一見お得に見えるかもしれませんが、 その分オッズは馬連より低くなる傾向があります。
3つすべてが的中しても 合計の払戻金が15,300円に届かないケースも 十分に考えられるため、 慎重に検討する必要がありそうです。
ワイドの魅力は的中のしやすさにありますが、 全通り買いという観点で見ると 馬連のほうが高いリターンを 期待できるかもしれません。
馬単・三連複の全通り買いに必要な金額
馬単は、1着と2着を着順どおりに 当てる必要がある馬券です。
18頭立てで馬単を全通り買いすると 306点になります。
計算式は「18×17=306」で、 1点100円なら30,600円が必要です。
馬連の倍の点数になるのは、 馬連が着順不問であるのに対し、 馬単は着順まで的中させる必要があるためです。
その分、配当は馬連より高くなる傾向にあり、 荒れたレースでは数万円から 十数万円の配当がつくこともあります。
ただし、30,600円を超える配当が 毎回出るわけではないため、 継続的にプラス収支を維持するのは なかなか難しいと考えられます。
馬単は馬連と比べて 点数が倍になるだけでなく、 控除率も馬連の22.5%に対して25%と やや高く設定されています。
この差も長期的には 大きな影響を及ぼす可能性があるでしょう。
次に三連複について見ていきましょう。
三連複は、1着・2着・3着の3頭の組み合わせを 着順に関係なく当てる馬券です。
18頭立てで三連複を全通り買いすると 816点になります。
計算式は「18×17×16÷6=816」で、 1点100円なら81,600円が必要です。
8万円を超える投資額となると、 かなりの覚悟が必要になってきます。
三連複の平均配当は 馬連や馬単よりも高い傾向にありますが、 81,600円を毎回上回るかどうかは レースの内容次第と言えるでしょう。
三連複は着順を問わない分、 三連単よりもオッズが低くなりがちですが、 その分当たりやすいというメリットがあります。
全通り買いでは当たりやすさよりも 配当の高さが重要なため、 三連複よりも三連単のほうが 全通り買い向きと言えるかもしれません。
ただし、三連単の全通り買いには さらに膨大な資金が必要になります。
三連単の全通り買いに必要な金額
三連単は、1着・2着・3着を 着順どおりに的中させる馬券で、 最も的中難易度が高い馬券です。
18頭立てで三連単を全通り買いすると、 なんと4,896点にもなります。
計算式は「18×17×16=4,896」で、 1点100円でも489,600円、 つまり約49万円が必要になるのです。
これだけの金額を1レースに投じるのは、 一般的な競馬ファンにとっては かなりハードルが高いと言えるでしょう。
さらに、この約49万円を回収するためには 三連単のオッズが4,897倍以上に ならなければなりません。
三連単は確かに高配当が出やすい馬券ですが、 5,000倍を超えるオッズというのは そう頻繁に発生するものではありません。
出走頭数が少なくなれば 必要な金額も減りますが、 それに伴って配当も低くなりがちです。
参考までに、出走頭数別の 三連単全通り買いに必要な金額を確認しましょう。
4頭立ての場合は24点で2,400円、 6頭立ての場合は120点で12,000円、 8頭立ての場合は336点で33,600円、 10頭立ての場合は720点で72,000円、 12頭立ての場合は1,320点で132,000円、 14頭立ての場合は2,184点で218,400円、 16頭立ての場合は3,360点で336,000円、 18頭立ての場合は4,896点で489,600円です。
この数字を見ると、 現実的に全通り買いが検討できるのは 6頭立て程度のレースまでかもしれません。
しかし、5頭や6頭立てのレースは 中央競馬ではめったに見られないため、 三連単の全通り買いは あまり現実的な選択肢とは 言いにくいのが実情です。
12頭立てを超えてくると 買い目が1,000点以上になり、 一般的な予算感覚からは かけ離れていくと感じる方が 多いのではないでしょうか。
競馬の全通り買いでいくら儲かる?回収率と損益の実態を検証
全通り買いの金額がわかったところで、 次に気になるのは 「実際に儲かるのかどうか」 ではないでしょうか。
ここでは、競馬の全通り買いで いくら儲かる可能性があるのか、 回収率や実際のレースを参考に 検証していきます。
競馬における控除率と全通り買いの関係
全通り買いを考える上で 避けて通れないのが「控除率」の問題です。
JRA(日本中央競馬会)では、 馬券の売上金から一定の割合を差し引いてから 払戻金を計算しています。
この差し引かれる割合が控除率であり、 馬券の種類によって異なります。
単勝・複勝の控除率は20%、 枠連・馬連は22.5%、 馬単・三連複は25%、 三連単は27.5%、 WIN5は30%となっています。
これが意味するのは、 たとえばすべての馬券を均等に購入した場合、 理論上は投資金額の70~80%しか 戻ってこないということです。
つまり、全通り買いを繰り返すと 長期的には控除率分だけ 確実に損をする計算になります。
もちろん、1回のレースで見れば 大幅にプラスになることもあれば 大幅にマイナスになることもあります。
短期的には波があるものの、 レースを重ねれば重ねるほど この控除率の影響が色濃く出てくるため、 数学的な観点からは 全通り買いを繰り返して 利益を出し続けるのは 極めて困難であると言えそうです。
この控除率の存在が、 全通り買いの最大の壁と なっているのかもしれません。
言い換えれば、JRAのシステム上、 すべての馬券購入者のトータルの回収率は 100%を下回るように設計されています。
全通り買いは まさにそのシステムの中で すべての組み合わせを購入する行為であるため、 理論上の期待値は 常にマイナスになると 考えるのが自然ではないでしょうか。
三連単の全通り買いでプラスになる条件
三連単の全通り買いで プラス収支にするためには、 的中した馬券の配当が 購入金額を上回る必要があります。
18頭立ての場合は489,600円なので、 三連単の配当が約49万円以上、 つまりオッズに換算すると 約4,897倍以上にならなければなりません。
過去のG1レースを例に見てみると、 人気馬が上位を占めるような 堅い決着になった場合、 三連単のオッズは数十倍から数百倍程度に とどまることが少なくありません。
たとえば、三冠がかかったような注目レースでは 1番人気の馬が順当に勝利し、 三連単の配当が4~5万円程度に なるケースもあります。
489,600円を投資して 44,000円程度の払戻しとなると、 約44万5,000円ものマイナスになってしまいます。
これは1レースの損失としては かなり痛い金額と言えるでしょう。
一方で、大荒れのレースでは 三連単の配当が100万円を超えることもあり、 まれに1,000万円以上の超高配当が 飛び出すこともあります。
そのような場合には 全通り買いでも大幅なプラスに なる可能性があります。
問題は、どのレースが荒れるのかを 事前に正確に予測することが 非常に難しいという点です。
荒れるレースを狙って 全通り買いをするという戦略は 理論的には理にかなっていますが、 実際にはそのレースが 期待どおりに荒れてくれるかどうかは わからないのです。
堅い決着に終わった場合の損失が大きいため、 三連単の全通り買いで 安定的に利益を出すのは 現実的には困難と考えるのが 妥当ではないでしょうか。
馬連の全通り買いが最も現実的な選択肢
さまざまな馬券の中で、 全通り買いが最も現実的なのは 馬連かもしれません。
18頭立てで15,300円という投資額は、 一般的な競馬ファンにとっても 手が届く範囲と言えるでしょう。
馬連の配当は平均すると 数千円から1万円台が多い傾向にありますが、 荒れたレースでは 3万円や4万円を超えることもあります。
中には10万円以上の配当が出る レースも存在するため、 レースを上手に選べば プラス収支になる可能性は 十分にあるかもしれません。
ただし、毎回15,300円以上の配当が 出るわけではないため、 レースの選定が非常に重要になります。
人気馬同士で決着した場合、 馬連の配当が数百円から数千円程度になることもあり、 そのようなレースでは 大幅なマイナスとなってしまいます。
馬連の全通り買いを成功させるためには、 荒れそうなレースを見極める目が 求められるのではないでしょうか。
具体的には、1番人気の信頼度が低いレースや、 拮抗した実力の馬が多数出走しているレース、 あるいは初出走の馬が複数いるレースなどが 狙い目になる可能性があります。
馬連は控除率が22.5%と 三連単の27.5%よりも低いため、 その点でも馬連のほうが 全通り買いには向いている と考えることができそうです。
実際のレースで全通り買いした場合の収支シミュレーション
全通り買いの効果をより具体的に理解するため、 さまざまなパターンの 収支を考えてみましょう。
まず、16頭立てのレースで 三連単を全通り買いした場合を想定すると、 購入点数は3,360点、馬券代は336,000円です。
人気馬が上位を占める堅い決着となった場合、 三連単の配当が2~3万円程度になることもあり、 約30万円以上のマイナスになる可能性があります。
また、14頭立てのレースで 三連単を全通り買いした場合、 購入点数は2,184点、馬券代は218,400円です。
11番人気のような人気薄の馬が 馬券に絡んだとしても、 1着と2着が比較的人気のある馬で 決まってしまうと、 三連単の配当が10~11万円程度にとどまり、 約10万円以上のマイナスになる ケースも想定されます。
穴馬が1頭馬券に絡む程度では、 全通り買いの投資額を回収するのは 難しいと考えられます。
プラス収支にするためには、 人気薄の馬が2頭以上上位に入り、 大きく荒れる展開が必要になるでしょう。
1日を通して12レースすべてで 三連単の全通り買いをした場合、 仮にすべてが16頭立てだとすると 336,000円×12=4,032,000円もの 投資が必要になります。
この金額を回収するためには、 12レース中に超高配当のレースが 複数含まれている必要がありますが、 現実的にはかなり厳しい条件と 言わざるを得ません。
このシミュレーションからも、 三連単の全通り買いが いかにリスクの高い戦略であるかが おわかりいただけるのではないでしょうか。
競馬の全通り買いはいくらから現実的?WIN5や賢い買い方の戦略
ここまでで通常の馬券の全通り買いについて 見てきましたが、 ここからはWIN5の全通り買いや、 より賢い買い方の戦略について 掘り下げていきましょう。
WIN5の全通り買いに必要な驚愕の金額
WIN5は、JRAが指定した5つのレースの 1着馬をすべて当てるという 超高難易度の馬券です。
最高配当は100円に対して6億円で、 まさに一攫千金を狙える 夢のある馬券と言えます。
しかし、WIN5を全通り買いしようとすると とんでもない金額が必要になります。
WIN5の組み合わせは、 各レースの出走頭数を すべて掛け合わせて計算します。
5レースすべてが18頭立ての場合、 18×18×18×18×18=1,889,568通りとなり、 1点100円で購入すると なんと約1億8,896万円が必要になるのです。
すべてが16頭立てだった場合でも 16の5乗で1,048,576通り、 約1億485万円が必要です。
現実的に購入できる金額では ないことは明らかでしょう。
WIN5の平均配当は数千万円と言われていますが、 中央値で見ると1,500万円前後とも言われており、 全通り買いの投資額を回収するのは ほぼ不可能と考えられます。
過去には5億5,000万円を超える配当が 出たこともありますが、 そのようなケースは極めてまれです。
2億円を超える配当が出たのは、 2011年のサービス開始から 20回にも満たないとされており、 全通り買いの投資額(1億円超)を 上回る配当が安定して出るとは 到底考えにくい状況です。
WIN5の控除率は30%と すべての馬券の中で最も高く、 仮に全通り買いができたとしても 理論上の期待値は投資額の70%程度に なってしまいます。
また、的中率の面では、 仮に全レース18頭立ての場合、 WIN5の的中確率は約190万分の1となります。
これは宝くじの1等(約2,000万分の1)よりは 高い確率ですが、 三連単(18頭立てで約4,900分の1)と比べると はるかに低い確率です。
WIN5の全通り買いは、 金額的にも確率的にも 現実離れした話であると 結論づけてよさそうです。
全通り買いで利益を出すためのレース選びのコツ
全通り買いで少しでも利益を出す可能性を 高めるためには、 レースの選び方が極めて重要です。
まず考えられるのは、 人気馬がいないレースを狙うことです。
軸馬となるような圧倒的な人気馬がいなければ、 どの馬が上位に来るか読みにくくなり、 高配当が期待できる可能性があります。
通常の馬券購入では 軸馬を決めて流しやフォーメーションで 買い目を組み立てることが多いですが、 全通り買いなら 荒れるレースでも確実に的中するため、 高配当をそのまま受け取れるという メリットがあるのです。
次に注目したいのが、 馬場状態が悪いレースです。
重馬場や不良馬場のコンディションでは、 実力上位の馬が本来の力を 発揮できないことがあります。
雨の影響で足を取られたり、 泥をかぶって走る気をなくしたりする馬も 出てくるため、 予想外の結果になりやすいと言えます。
このような予想が立てにくいレースこそ、 全通り買いの強みが 活かされるかもしれません。
さらに、下級条件のレース、 特に未勝利戦や1勝クラスのレースも 全通り買いに向いている可能性があります。
これらのクラスでは 出走回数が少ない馬同士の対戦となるため、 過去のデータが少なく 予想の精度が落ちやすい傾向にあります。
その結果、思わぬ高配当が 飛び出すことも珍しくないのです。
逆に、重賞やG1レースは 過去の実績が豊富な馬が出走するため、 比較的予想が立てやすく 堅い決着になりがちです。
全通り買いの観点からは、 あまり適していないレースと 考えたほうがよいかもしれません。
出走頭数を絞ることの重要性と現実的な予算設定
全通り買いのコストを抑えるためには、 出走頭数が少ないレースを 選ぶことも有効な戦略の一つです。
三連単の場合、 頭数が1頭減るだけで 買い目は大幅に減少します。
18頭立てでは4,896点だったものが、 16頭立てでは3,360点、 14頭立てでは2,184点、 12頭立てでは1,320点にまで減ります。
12頭立てのレースなら132,000円、 10頭立てなら72,000円と、 ある程度は現実的な金額に 近づいてくるとも考えられます。
ただし、出走頭数が少ないレースは それだけ組み合わせが限られるため、 超高配当が出にくいという側面もあります。
少頭数のレースでは人気馬が そのまま上位を占めやすい傾向があり、 全通り買いの投資額を回収できない リスクが高まる可能性も否定できません。
現実的な予算設定として考えるなら、 馬連の全通り買い(15,300円)か、 少頭数レースでの三連複の全通り買いが 無理のない範囲と言えそうです。
たとえば10頭立てのレースであれば 三連複の全通り買いは120点で12,000円、 馬連の全通り買いは45点で4,500円と、 かなり手の届きやすい金額になります。
予算に応じてレースと馬券種を選ぶことが、 全通り買いを楽しむ上での 基本的なアプローチになるのではないでしょうか。
このあたりのバランスを どう取るかが、 全通り買い戦略の鍵と なると考えられます。
全通り買いと買い目を絞った購入の比較
全通り買いの最大のメリットは、 「必ず的中する」という 安心感にあると言えます。
しかし、その代償として 莫大な購入金額が必要になり、 トリガミ(的中しても損になること)の リスクが非常に高くなります。
これに対して、買い目を絞った購入は 的中の保証はありませんが、 少ない投資額で高いリターンを 狙える可能性があります。
たとえば、三連単で5頭に絞って ボックス買いをした場合、 買い目は60点で6,000円です。
18頭フルゲートの全通り買い 489,600円と比較すると 約80分の1のコストで済みます。
もちろん、5頭の中に 1~3着の馬がすべて含まれていなければ 不的中となりますが、 的中した場合の利益率は 全通り買いとは比べものにならないほど 高くなる可能性があります。
また、フォーメーション買いという方法もあり、 1着候補、2着候補、3着候補をそれぞれ 絞り込んで購入することで、 ボックス買いよりもさらに 点数を減らすことが可能です。
全通り買いは一見すると 「必勝法」のように見えますが、 控除率の存在や 堅い決着によるトリガミのリスクを考慮すると、 買い目をしっかりと絞った上での購入のほうが、 長期的に見てプラス収支を目指せる 戦略かもしれません。
予想の精度を上げることに 時間と労力を費やすほうが、 全通り買いよりも 効率的な投資方法と 言えるのではないでしょうか。
競馬にはコース適性や馬場状態、 騎手の得意コース、調教の状態など、 さまざまなファクターがあります。
これらの要素をしっかりと分析して 買い目を絞り込むことで、 全通り買いよりも高い回収率を 実現できる可能性は十分にあるでしょう。
とはいえ、全通り買いには 「絶対に外れない」という 独特のロマンがあるのも事実です。
特別なレースや記念すべきタイミングに 一度だけ挑戦してみるのも、 競馬の楽しみ方の一つ かもしれません。
大切なのは、全通り買いの メリットとデメリットを正しく理解した上で、 ご自身の予算や目的に合った 買い方を選ぶことではないでしょうか。
競馬の全通り買いはいくらかかるのかについてのまとめ
今回は競馬の全通り買いはいくらかかるのかについてお伝えしました。以下に、今回の内容を要約します。
・単勝の全通り買いは18頭立てで18点、1,800円と最も安い馬券である
・複勝も全通り18点で1,800円だが、オッズが低いためプラスになりにくい
・馬連の全通り買いは153点で15,300円、全通り買いの中では最も現実的な選択肢と考えられる
・ワイドの全通り買いも153点で15,300円だが、配当が馬連より低い傾向にある
・馬単の全通り買いは306点で30,600円、控除率も馬連より高い25%に設定されている
・三連複の全通り買いは816点で81,600円と、まとまった資金が求められる
・三連単の全通り買いは4,896点で489,600円、約49万円もの大金が必要である
・WIN5を全レース18頭立てで全通り買いすると約1億8,896万円が必要になる
・JRAの控除率(20~30%)の存在により、全通り買いを繰り返すと長期的に損をする可能性が高い
・三連単の全通り買いでプラスになるにはオッズが約4,897倍以上必要である
・人気馬がいないレースや馬場状態が悪いレースは全通り買いに向いている可能性がある
・未勝利戦や1勝クラスのレースは荒れやすく、高配当が出やすい傾向にある
・出走頭数が少ないレースを選ぶことで全通り買いのコストを大幅に抑えられる
・買い目を絞った購入のほうが長期的にはプラス収支を目指しやすい可能性がある
・全通り買いは「必ず当たる」が「必ず儲かる」わけではないという点に注意が必要である
競馬の全通り買いは、確かにロマンのある買い方と言えるかもしれません。しかし、控除率やトリガミのリスクを考えると、安定的に利益を出し続けるのはかなり難しいと考えられます。全通り買いの金額や仕組みを理解した上で、ご自身の予算や楽しみ方に合った馬券の買い方を見つけていただければ幸いです。
